姚名達の目録学研究、二冊


先日来、話題に挙げている、姚名達(1905-1942)は、民国時代の動乱のさなか、若くして国学研究に力を発揮し、名を遺して散っていった学者です。字は達人、江西省興国の人。有名な梁啓超(1873-1929)の学生です。

李万健『中国著名目録学家伝略』(書目文献出版社, 1993)は、目録学者の評伝として手頃なものですが、そこには「愛国目録学家姚名達」として立伝されています。

姚名達の書いた目録学史、二種は、学史に遺るものです。それらの目次をメモしておきます。

姚名達『目録學』(商務印書館, 萬有文庫,1933)
自序
第一巻 原理篇
第一章 目録學的定義
第二章 目録學的目的及功用
第三章 目録學的種類
第四章 目録學與各種科學的關係
第五章 目録學與圖書邢
第六章 目録的派別與目録學的派別
第二巻 歴史篇
第一章 目録學的起源
第二章 從七略到四部
第三章 佛經目録
第四章 道藏目録
第五章 幾個特出的目録學家
第六章 西學輸入與中西合流
第七章 目録學的趨勢
第八章 目録學年表
第三巻 方法篇
第一章 分類與編目
第二章 分類的方法
第三章 編目的規則
第四章 編目的方法
第五章 如何標題
第六章 檢字法的進歩
附録 目録學的參考書

『目録學』は、薄い書物でありながら、各章の下にさらに節を設け、細分化されすぎていて、僅かに1ページという節も多いのです。全体は構造化されているので、場当たり的ではありませんが、これではまるで一問一答のようです。若い天才の才気を感じさせますが、熟してはいません。そこで、『目録學』を土台として、次の『中國目録學史』が生まれました。

姚名達『中國目録學史』(商務印書館, 中國文化史叢書,1938)
自序
叙論篇
溯源篇
分類篇
體質篇
校讎篇
史志篇
宗教目録篇
専科目録篇
特種目録篇
結論篇

姚名達自身は、この書物についても「是の書は絶えて成熟の作には非らず」(自序)と述べており、確かに才気のほとばしりをうまく押さえることができていませんが(「宗教目録篇」に紙幅が割かれすぎていることなど)、前作をよく消化して新たな境地を開いており、十分に批判に耐える目録学史になっています。

民国時代以来、山ほどの目録学史が出版されていますが、目録学に関心をお持ちの方に、第一にお勧めしたいのはこの書物です。

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