許慎の故郷にて


趙振鐸先生筆跡  『説文解字』の著者、許慎の故郷は、汝南の召陵。現在の地名で言うと、河南省漯河市召陵区です。その漯河市にて、許慎の偉業を称える第2回「許慎文化国際研討会が大々的に催され、私も参加してきました。

 この会議に関して書くべき事は少なくなく、許慎を顕彰すべく新しく、許慎の墓の前に「許慎文化園」が作られたことなどは、その様子を日本の読者にお伝えすべき事ですが、それは、後日のこととさせていただくこととして、何より、多くの旧知の先生方に拝謁し、そして、初めてお目にかかる方々が多かったことが、私にとって嬉しいことでした。

 中でも、このブログでも紹介した趙振鐸先生のお目にかかることができたのは、望外の幸せです。『訓詁学概論』『訓詁学史略』の著者である趙先生は、私が心から尊敬する学者です。この学会の席で、何度かお見かけしても、緊張のあまり挨拶することもできませんでしたが、思い切ってお声をおかけすることができました。

 素直に大ファンである旨を告げると、快く握手してくださいました。そして、”boduoyetailang”先生という日本人と友人である、とおっしゃいました。日本人の姓名は、中国語で聞くと分からないので、紙に書いてもらいました。それが上掲の写真です。そして、「波多野先生はお元気か?」と問われました。私自身、波多野先生のご業績を愛用させてもらいながら、一度もお目にかかったことがなく、それゆえ、趙先生のご質問にも答えられなかったのは、実に残念でした。それでも、趙先生と波多野先生との交流に思いをはせ、とても満足しました。一生、忘れられない思い出となることでしょう。

 そして今夜は、学会も閉幕し、同じように敬愛してやまない葉国良先生のお酒におつきあいさせていただくことができたのは、幸せのきわみです。白酒の杯を傾けながら、親しく葉先生の高邁な理想をうかがい、深く感動しています。

 もちろん、この感動を今後、どのように自分の学問に反映させるのか、それが一番の問題であることは、間違いないことです。

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